URLフレーム転送とは?
URL転送の仕組み
WEBサイト(ホームページ)の住所を示す http://abc.com/ などの表記を URL といいます。
現在、プロバイダが接続サービスのオマケ的に提供している「ホームページサービス」では、そのプロバイダが持っているサーバーのドメインが頭についたURLが提供されているはずです。
例えば、ドメインゲットコムの解説ページの本来のURLは
http://enet-corp.com/domain.htm です。
普通に接続すると、ブラウザのURL欄はこうなります↓
このページ(http://enet-corp.com/domain.htm)に、domain-get.com というドメインを使ったURLで
URL転送させたい場合、
リダイレクト転送と
フレーム転送の2通りの方法があります。
試しにお使いのブラウザのURL欄に、http://rd.domain-get.com/ と打ち込んでリターンキーを押してみてください。http://enet-corp.com/domain.htm にアクセスできるはずです。
これがリダイレクト方式によるURL転送で、単純に転送先のWEBページに「ジャンプ」します。
ジャンプするだけですので、接続後はブラウザのURL表示欄も直接 http://enet-corp.com/domain.htm につないだのと同じになりますし、そこからのリンクなども、リンク先ページのURLを表示した普通の状態でつながります。
ただし、この場合、http://rd.domain-get.com/ を検索エンジンに登録してもほとんどヒットしません。検索エンジンに登録する場合は、元々のページ(転送先URL。この場合は http://enet-corp.com/domain.htm)を登録してください。
ドメイン名によるURLを検索エンジンに登録して、より多くの人からのアクセスを期待する場合は、リダイレクト転送ではなく、最低限度、「フレーム転送」にする必要があります。
今度はブラウザに http://fr.domain-get.com/ と打ち込んで接続してみてください。
http://fr.domain-get.com は、http://enet-corp.com/domain.htmを読み込むフレーム型URL転送にしてあります。接続後、ブラウザのURL表示欄は http://fr.domain-get.com/ になっているはずです。これがフレーム式URL転送です。(↓こうなるはずです)
リダイレクト式:
http://rd.domain-get.com → http://enet-corp.com/domain.htm へジャンプ
フレーム式:
http://fr.domain-get.com → http://enet-corp.com/domain.htm をフレームで読み込み
スタンダードコースのURL転送では、このように http://***.ドメイン名/ の***部分を自由に設定する(***なしで単純に http://ドメイン名/ や 一般的な http://www.ドメイン名/ も含めて)ことで、リダイレクト式、フレーム式のどちらでもお好みで、100個までのURL転送を設定できます。
フレーム型URL転送とは?
スタンダードコースで採用している「フレーム方式URL転送」というのは、ブラウザのURL欄に実際のURLではなく、ドメイン名を表示させるための工夫のひとつです。
現在、http://www.domain-get.com/ は、http://enet-corp.com/domain.htm を全画面フレームに読み込む「フレーム転送」で設定されています。上で解説した http://fr.domain-get.com/ と同じです。
したがって、ブラウザに www.domain-get.com と打ち込むと、接続後は下のような表示になるはずです。
これは、ドメインを組み込んだサーバーに、空っぽのフレームだけのindex.htmlを置くことで実現しています。
http://www.domain-get.com と打ち込むと、ブラウザは、転送用サーバーにセットされた中身のないフレームだけのページを呼び出し、その中に、http://enet-corp.com/domain.htm というファイルを読み込んで表示させているわけです。
たとえるなら、このURL(http://www.domain-get.com)は紙芝居の額縁であり、実際の紙芝居のページ部分は他の場所から読み込んでいると考えれば分かりやすいでしょうか。ブラウザのURL表示欄が示しているのは、中に見えている実体(紙芝居のページ=http://enet-corp.com/domain.htm)ではなく、額縁(枠のみ)の場所(http://www.domain-get.com/)なのです。
フレームというのは本来このような働きをしますので、フレームを使ったサイトではすべてこのような表示の仕方になります。ページが切り替わっても、ブラウザのURL表示欄には最初のページのURLが表示され続ける場合、そのページはフレームで構成されています。
フレーム式URL転送でのリンク記述について
フレーム式URL転送では、一旦、紙芝居の「額縁」(=フレーム)を呼び出し、その中に実体である他のサーバーにあるファイルを読み込んでいます。ですから、そのページにあるリンクをクリックしたとき、リンク先がどのように表示されるかは、通常のフレーム方式ページと同様、以下の3通りがあります。
- 同じフレームの中にリンク先ページを読み込む(URL表示は額縁の場所を示し続けるので変わらない)
- フレームを解除して、新たにリンク先のページを読み込む(URL表示は本来の表示となる)
- 別のウィンドウを開き、リンク先のページを読み込む(別ウィンドウのURL表示は本来の表示となる)
リンクタグの書き方は、HTMLの解説書などに説明してありますが、以下のようになります。
1.の場合
<a href="hogehoge.html">リンク先</a>
2.の場合
<a href="hogehoge.html" target="_top">リンク先</a>
3.の場合
<a href="hogehoge.html" target="_blank">リンク先</a>
または、
<a href="hogehoge.html" target="new">リンク先</a>
リンク先が別のサーバーにあっても、ずっと同一の額縁内で見せたい場合は1.のように記述します。逆に、この「ドメイン名の額縁」を外して、本来のURLを表示させたい場合は2.か3.のように
target= を加えてリンクさせます。
target="new" とすると新たに開くページは1つだけですが、target="_blank" とすると新しいページが次々に開いていきます。一般には target="new" をお勧めします。
いずれにせよ、ホームページ作成ソフトを使っている場合、リンクをソフト任せにせず、必ずHTMLソースを直接編集することが大切です。これはサイトを作る上での必須技術の1つです。
なお、フレーム転送では、一般に、
リンクした先のページで「再読込」を行うと、フレームで指定されている転送ページに戻ります。そのリンク先ページそのものは「再読込」でも更新されませんのでご留意ください。これを避けるためには、リンク先の記述に target="new" をつけることをお勧めします。
URL転送と検索エンジン
検索エンジンによっては、refleshタグを使っているページのURLは登録できないものがあります。したがって、リダイレクト方式URL転送の場合は、ドメイン名のURLを検索エンジンに登録することは事実上できないと考えてください。検索エンジンに登録する際には、転送先の実際のURLを使ってください。
フレーム式URL転送では、検索エンジンへの登録はできますが、実体は空っぽのフレームですので、BODYのテキストが含まれておらず、登録されたとしても上位には入りにくいという弱点があります。
これは別にURL転送用フレームだけでなく、フレームで構成されたページにはすべてあてはまります。TOPページをフレームで構成した場合、特別な措置をHTML内に施さない限り、そのページが検索エンジンで上位ヒットするのは大変難しくなります。
なお、大手検索エンジンは統廃合がどんどん進み、現在では「Googleとそれ以外」に分けられます。
BIGLOBE、@Nifty、エキサイト、SONYの検索エンジンなどは、すべて実体はGoogleのエンジンです。
Googleで検索してもBIGLOBEで検索しても@Niftyで検索しても、結果は同じになりますが、これは使っているエンジンがGoogleのものだからです。
これに伴い、Googleへの検索登録申請は非常に厳しくなっており、2002年までは1か月程度だったものが、現在は3か月待っても登録されないケースがたくさん出てきました。また、アドワーズ広告(検索エンジンにお金を払って、キーワード検索があった場合、優先的に表示されるようにする広告)などの登場により、検索エンジンに広告依頼をしていないサイトはどんどん表示順位が下がるようになりました。
申請すれば必ず拾ってくれるわけではなく、他の人気サイトからリンクされていない単独サイトなどは、いつまで経っても登録されないことがあります。ですから、すでに検索エンジンが拾ってくれているURLがある場合は、安易にそれを削除せず、極力残して利用するべきです。すでにGoogleが拾ってくれているページというのは、古いページであっても重要な「資産」なのです。そのページに新しいページへのリンクを入れるなどして残しておきましょう。
Yahoo!の検索に関しては、Yahoo!に審査料52500円を支払ってさっさと登録してもらう(ビジネスエクスプレス)という方向が定着してきました。無料登録はほぼ不可能になったと思ってください。
http://abc.com/xyz のように、ディレクトリ名を指定して転送できるか?
フレーム転送ではできません。
しかし、CNAMEという方法であればできます。
これは、ホスト名を別のドメインと同じと見なす、というDNSの設定方法の一つです。
例としては、domain-get.com は、enet-corp.com の別名(CNAME)として設定しています。ですから、http://enet-corp.com/ と打ち込むと、http://enet-corp.com/ と同じ結果を表示し、なおかつ、ブラウザのURL欄には http://enet-corp.com/ と表示されます。
また、CNAMEでは、そのドメイン(ホスト名)部分を別名と読み替えているので、ディレクトリ名をつけても機能します。例えば、http://enet-corp.com/domain.htm/ は、http://enet-corp.com/domain.htm として機能し、なおかつ、ブラウザのURL欄にはenet-corp.comではなく、domain-get.com と表示されます。(↓こうなります)
CNAMEは、スタンダードコースのレンタルDNS機能(ZONE設定)を使えば設定できます。ただし、DNSのZONE設定について十分理解しているかたが行ってください。間違った設定をすると、ドメインの運用ができなくなります。
また、CNAMEは、単独IPで動いているドメインにのみ有効です。
多くのレンタルサーバーは、IPを共有しており、1つのIPアドレスに何百ものドメインを割り付けて運用しています。ですから、あなたが aaa.comというドメインをレンタルサーバーで運用していて、そのaaa.comの別名(同じものとして機能)としてbbb.comのCNAMEをaaa.com と設定したとしても、aaa.com の運用サーバーが共有IPのものであれば、CNAMEは機能しません。レンタルサーバーのルートが表示されてしまいます。
ブログなども、http://xxx.blog.net/ といったURLをユーザー別に発行していますが、xxx.blog.netは共有IPですから、CNAMEとして設定しても、blog.net(親ホスト)のTOPページが表示されるだけです。
enet-corp.com のサーバーは共有IPではなく単独(占有IP)で動いているため、domain-get.com を enet-corp.com のCNAMEとして設定することができています。
フレーム型URL転送でのトラブルは?
転送先のページにJava Scriptが埋め込まれていると、それと干渉しておかしな動作をしたり、そのJava Scriptが無効になったりすることがあります。
トラブル報告例で極めて多いのはIBMのHomepage Builderなどを使ってサイトを作っている場合です。IBMのHomepage Builderは、動的なページ作りやリンクタグなどに、Java Scriptを多用していますが、ユーザーはあまりそのことを意識していません。
Homepage Builderで作られたページのソースを見ると、場合によっては、本来の中身の十倍以上ものJava Scriptが書き込まれていることがあります。これらのJava Scriptの中には、リンク方法をコントロールするものがあり、フレーム式URL転送と相性が悪いことがあります。
Homepage Builderに限らず、一般に市販のホームページ作成ソフトで自動生成されるHTMLは、細かな設定がしづらく、HTMLソースレベルでの再編集をしない場合は様々なトラブルを生みます。
その他、見ているブラウザの種類やOSの環境の違いなど、様々な要因で、必ずしも期待通りの結果にならないかもしれませんが、これはWEBページの特質上、仕方のないことです。
WEBページは印刷物のように固定されたものではありません。フレーム式URL転送に限らず、そのような問題は常に起こりえますし、将来、ブラウザの仕様が変われば、また別の問題が出てくるかもしれません。(ホームページ作成上のトラブルについては
こちらに解説があります)
フレーム式URL転送は万能なものではありません。あくまでも擬似的、便宜的なドメインの運用方法であり、ドメインをサーバーに直接組み込んだ本来の運用方法に比べれば、様々な制限が生まれるのは仕方のないことであることはご承知おきください。
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updated 2010/05/19